改革の声をかき消さないで

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混沌とした組織の中で改革に向かって踏みだそうとする人の一歩は組織をより良くするための貴重なきっかけです。真夜中の暴風雨でもまれているボートから見える灯台の明かりのようなものです。

硬直した組織では、変化を起こさないリスクは責められませんが、変化を起こすことによって生じるリスクは常に責められます。「前例がない」とか「我が社では無理だ」とか「時期が悪い」とか、否定するための言葉はいくらでも並べることができます。
現状の変化に反対する人は賛成する人より常に大きな声を持っています。組織を変化させるのは創造的な仕事なので、精神的にも肉体的にもエネルギーがいる負荷の高い仕事です。

自ら組織改革の声をあげて前に進もうとする人は貴重な人材であり組織の貴重な資源です。
かけ声だけで終わってしまうような改革がいくつか続くと資源が掘り尽されてしまって、改革のためのエネルギーが使い果たされてしまいます。改革のきっかけを大きな反対の声でかき消さないで下さい。