チームの仕事ではひとりよがりな完璧を追求するんじゃない

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Tibetan Buddhist artist monks completing the lettering around the Kalachakra mandala, one fills in the white edge, others wear masks, plastic cups of colored sand, on stage, Kalachakra for World Peace, Washington D.C., USA
Tibetan Buddhist artist monks completing the lettering around the Kalachakra mandala, one fills in the white edge, others wear masks, plastic cups of colored sand, on stage, Kalachakra for World Peace, Washington D.C., USA / Wonderlane

自分の仕事が完璧に仕上がるまで他人に見せようとしないエンジニアがいます。そのエンジニアの仕事待ちで、後工程の人たちの仕事がずーっと前から滞っていて、かなりきな臭い雰囲気がチーム内に漂っています。どうも、そのエンジニアは不完全な仕事ぶりやまだ途中段階のアウトプットを見せて他人にあれこれ指摘されることを避けようとしているようです。

工業製品を開発するという仕事はアートや伝統工芸の世界とは違います。自分の完璧な仕事を追求するんじゃなく、他の人にとっての充分なレベルを目ざしてほしいのです。大事なのは「あなたの完璧」と「他人の充分」は違ということを理解することです。

あなたの仕事が「あなたの完璧」なレベルに到達したかどうかは当然あなたが判断できますが、「他人の充分」なレベルに達したかは他人とコミュニケーションを取らないと判りません。「他人の充分」なレベルに達したかはあなたのひとりよがりな判断基準ではジャッジできないのです。

仕事にとりかかった早い段階に仕掛りのままのアウトプット相手に見せコミュニケーションをとりましょう。あなたが恐れるほど他人は中途半端な仕事を見ることを嫌いじゃないはずです。