新薬師寺の修二会2025
2025年4月8日撮影
奈良市新薬師寺では毎年4月8日に修二会が執り行われます。
御本尊の薬師如来様に天下泰平を祈る業法があり、東大寺二月堂の修二会と同じように入堂する僧侶の道明かりとして11本の松明が先導します。
二月堂のお水取りが終わって1ヶ月弱、お水取りの余韻を反芻するように毎年訪れて見させていただいています。
過去の投稿(2024/04)→新薬師寺の修二会2024
過去の投稿(2023/04)→新薬師寺の修二会2023
過去の投稿(2022/04)→新薬師寺の修二会法要「おたいまつ」
過去の投稿(2019/04)→新薬師寺の修二会〜天下泰平を祈る〜
午後5時頃から、本尊薬師如来の前で薬師悔過法要(やくしけかほうよう)と三十二相の声明が行われます。 今年はサクラの開花時期と重なり満開の花の下での入堂となりました。
19時前に童子さんによって本堂西側で大きな焚き火が焚かれました。
この焚き火から松明に火が移されて、松明を担いだ童子さんが先導し僧侶が本堂の外周を廻ります。
新薬師寺の松明は参拝客の目前を通ります。大きな炎の勢いや、パチパチと杉の葉が爆ぜる音、煙の匂いで圧倒されます。
本堂の正面で松明が勢いよく回されると、炎が一気に立ち上がり、あたりに火の粉が飛び散ります。
松明を追いかけるのをやめて焚き火の方に目を移しました。おお、昔からのお水取りファンならおなじみのレジェンド童子さんがおられました。ちょうど最後の籠松明に点火しているところです。松明を持っている姿も格好良かったのですが、松明に火を移している姿も美しいですね。
最後に新薬師寺のご住職が籠松明に先導され入堂されました。本堂内陣に僧侶が入ると雅楽とともに声明がはじまります。堂内に響く僧侶の声明に雅楽の演奏が美しく織り重なって素晴らしい空間が広がりました。






