薬師寺花会式〜神供、鬼追い式〜

3月31日撮影

大和路に春を告げると言われる薬師寺の花会式が、3月31日に7日間にわたる法要の満行を迎えました。

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あたりが薄暗くなる午後6:30ごろから大講堂で神供が行われます。

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咒師により神を勧請しお供えをおこない、練行衆たちが読経のあと春日の方向に小ぶりの松明をくるくると放り投げます。なんの具合なのか一本の松明が変わった軌跡を描いています。
その後堂内に戻った練行衆たちは、最後の悔過行法を勤めます。

法要が終わると(午後8時半ごろ)金堂前で「鬼追い式」が始まります。最初に金堂前の中門に松明を持った鬼が勢揃いします。

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薬師寺の鬼は暴れっぷりがすごいのですが、こうやって近くで見るとたしかにかなり凶暴そうな顔をしています。毎年この鬼の勢揃いを見ると映画「指輪物語」のウルク・ハイが出てくる戦闘シーンがダブってきます。

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今年も期待に応えて素晴らしい暴れっぷりを披露してくれました。

 

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足場に乗って松明かごに付けれたロープを力まかせに揺するもんですから、大量の火の粉が降り注がれます。

 

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持っている松明を足場にガンガン打ち付けたびに観客の方に火の粉が飛んできます。

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アップで見るとかなり緊迫感が伝わってきます

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大暴れしていた鬼たちは毘沙門天に平定され去っていくのですが、門の外では鬼たちが囲まれて撮影会となっていました。まるでインタビューを受けているようですが、子どもたちは「ガン泣き」です。そりゃ怖いわな。