東大寺修二会2025〜油量り〜

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2025年2月18日撮影

東大寺二月堂修二会で使われる灯明の油を準備する油量りが行われました。
修二会に関わる行事は昨年12月16日の練行衆の発表からすでに始まっているのですが、我々一般人にとっては今年の修二会の最初の行事です。
過去の投稿(2024/02)→東大寺二月堂修二会2024〜別火入り,油量り〜

10時頃、南の階段を「二月堂百人講」の方々が上がって来られました。修二会は各地の様々な講の人たちで支えられており、百人講は寺に油を納めていた油屋の子孫らでつくられている講とのこと。

二月堂礼堂の南出仕口で一斗缶に入っている白絞油を油壷に測り入れます。出仕口の床が油で汚れないように分厚い紙が敷かれますが、その紙には「二月堂百人講」の墨書きがあります。

計量しながら油壷に入れる作業を練行衆の堂司と処世界、そして堂童子の3人が見届けます。

油の量は木桶に竹尺のようなものを立てて深さで測っているように見えます。

白絞油は3つの油壺に分けて入れられて、それぞれの分量は1斗3升、1斗2升、1斗です。油壺に所定の分量が入れられると封がされて油の分量を書いた付札が付けられ、二月堂の中に運び入れられました。

今日は雪がちらつく寒い天候でした。天気予報では試別火の頃は寒い日が続きそうですが、紙衣(かみこ)を着られる総別火になると暖かくなりそうです。逆のほうがいいのでしょうね。