東大寺二月堂修二会2024 〜社参 注連縄かけ 暇乞い〜

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社参 注連縄かけ

2024年2月21日撮影

昨夜別火入りした練行衆が参籠中の無事を祈願する「社参」を行ないます。15日に別火入りした新入りの処世界さんはすでに総別火に入っておられますので10人の練行衆と加供・仲間の皆様が別火坊から二月堂に向かわれました。

大仏殿や天皇殿などを巡拝し二月堂に向かわれる途中で法螺貝が吹かれます。吹く場所は猫段と鐘楼の横、四月堂の階段、閼伽井屋の横です。

「試みの湯」の後、二月堂舞台に登り聖武天皇陵を参拝します。
普段の年ならこの後解散されるのですが、新入のある年は解散せず別火坊へ戻られます。

二月堂周辺に結界を張る注連掛けと注連撒きが行われます。
輪になったしめ縄「輪注連」の束を堂童子さんが遠敷神社と飯道神社にお供えし、その後石段下で待っている童子さんに輪注連を投げて童子さんがこれを受け取ります。昨年まではコロナ感染防止のために受け取る童子さんが少なかったのですが、今年は元の姿に戻りました。

注連撒きの後、二月堂南側の石段や四月堂横の石段、裏参道にしめ縄を張りわたされました。

社参 暇乞い

2024年2月26日撮影

今年は閏年なので総別火は27日から始まります。総別火を明日に控えた26日、21日の社参と同じように別火坊を出て東大寺の諸堂を巡拝します。この日は途中で本坊に立ち寄り、娑婆古練(しゃばこれん)に暇乞いの挨拶をします。

暇乞いの挨拶のために本坊に向かわれる長老。

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練行衆の皆さんは13時に別火坊を出発して本坊に向かわれます。勧進所の横では東大寺学園幼稚園の園児から元気な声援が送られました。園長先生が笑顔で応えてくれてみんな大喜びです。

暇乞いが終わり本坊を出る頃は雨も小降りとなってきました。
修二会の撮影で天気予報は気になるものですが、意外と雨予報でもカメラマンたちは嫌がりません。というか雨予報を喜ぶ人さえいます。それは練行衆と東大寺傘という組み合わせがとてもフォトジェニックだからなんでしょう。

四月堂の階段を登り開山堂へ参拝されます。開山堂から出てこられると一同が輪になって会釈し、そのまま解散します。
その後は、各自坊に戻られご家族とくつろがれた後午後7時までに別火坊に戻られます。翌日からは一段と厳しい総別火が始まります。

過去の投稿(2023/02)→東大寺二月堂修二会2023 〜社参 注連縄かけ〜
過去の投稿(2020/02)→東大寺二月堂修二会2020 〜別火入り 社参 注連縄かけ〜