東大寺二月堂修二会2024〜別火入り,油量り〜

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新入別火入り

2024年2月15日撮影
東大寺二月堂の修二会の前行がいよいよ始まりました。修二会に参籠される練行衆が戒壇院に設けられた別火坊(べっかぼう)に入られて3月1日から始まる本行に向けて心身の準備をされます。

今年新入(しんにゅう)として初めて修二会に臨まれる空海寺森川真雅さんが他の練行衆よりも5日早く別火入りされました。

別火では「声明」の稽古や二月堂を飾る南天やツバキの造花作り、ほら貝の吹き合わせ、灯心の準備などをされて修二会の本行に備えます。

油量り

2024年2月18日撮影

東大寺修二会は多くの方に支えられていて、修二会に使われ真竹、松の木、藤蔓などが全国各地にある講から奉納されます。
修二会の行法の間二月堂内を照らす灯明に使われる油は代々百人講の人たちが準備をされて、その油の量を量る「油量り」が二月堂で行われました。

一斗缶に入っている油は木製の桶に移し、物差しで計量されて油壷に移されて封がされます。その動作を練行衆の堂司(どうつかさ)が正面で、その後ろで処世界が、脇では三役の堂童子が見守ります。

壺は全部で3つあり、それぞれ一斗(18L)、一斗二升、一斗三升入れるということです。

別火入り

2024年2月20日撮影
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すでに新入さんが別火坊に入られているので、今夕は10人の練行衆が別火坊に入られます。
戒壇院前を通って別火坊に向かわれる僧が山門の前で深々と頭を下げられました。

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平年なら20日から25日が試別火(ころべっか)、後半26日から最終日の28日が総別火(そうべっか)ですが、今年は閏年なので26日までが試別火で27日から29日までが総別火となります。

過去の投稿(2023/02)→東大寺二月堂修二会2023〜別火入り〜
過去の投稿(2020/02)→東大寺二月堂修二会2020 〜別火入り 社参 注連縄かけ〜
過去の投稿(2019/02)→修二会の練行衆別火入り