京都府和束町の茶畑を訪ねました

2021年5月9日撮影

GWが過ぎて新緑の木々が一段とまぶしく輝く季節となってきました。ふと、お茶畑を見に行きたいなと思い和束町の茶畑を訪ねてみることにしました。
いままでお茶畑を撮影することがなかったので、この時期にどんな茶畑が見れるのかはまったく知識がありません。

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茶畑撮の影ポイントとされている釜塚の茶畑、原山の茶畑を回りましたが、ほとんどの場所でお茶の木に寒冷紗がかけられて緑の葉っぱが見えません。
石寺の茶畑まできてやっと緑の茶畑を見ることができました。

後から知ったのですが、新茶の収穫は立春から数えて88日目の「八十八夜」ごろから行われます。2021年は5月1日でした。
この新茶を摘む5月初旬前後から茶畑に黒い寒冷紗がかけられます。これは覆いにより日光を制限することでテアニン(うま味)がカテキン(苦味)に変化することを防ぐ目的です。
1番茶を摘み終わったら寒冷紗が無くなるかと思うのですが、2番茶でも同様に覆いをします。今回見た寒冷紗は1番茶が終わり、2番茶を摘むためにかけられていたものだったようです。
という訳で、緑いっぱいの茶畑を撮影するには2番茶を摘み終わった7月下旬以降がよろしいようです。

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お茶の新芽です。

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お茶畑を巡って府道を走っていると和束川の向こうに磨崖仏が見えました。

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高さ、幅が6mの花崗岩に身の丈3mの弥勒菩薩が彫られています。近くで川遊びをしていた家族連れの子供さんたちがやってきて石仏を見上げています。
弥勒菩薩は右手で施無畏印を結ばれていて、子どもたちに「心配しなくていいよ、大丈夫だよ」とおっしゃっているようです。

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その後、撰原(えりはら)の 子安地蔵を見に行きました。入る道がわかりにくくて少し迷いましたが、近所の女性が親切に教えてくれました。案内の看板によると文永22年鎌倉中期の石仏なのですがとても良い状態で保存されています。
この土地の人達には安産を司る子安地蔵として信仰されています。