東大寺修二会2025〜練行衆別火入り〜

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2025年2月20日撮影
修二会に参籠する練行衆は別火坊に集まり心身を整え、声明の稽古をしたり、ほら貝を吹き合わせをしたり、本尊に備える造花のツバキを作ったりして3月1日からの本行に備えます。別火坊には初夜までに参集するということで、6時半ごろから練行衆の方々が戒壇院に設けられた別火坊に参集されます。
過去の投稿(2024/02)→東大寺二月堂修二会2024〜別火入り,油量り〜
過去の投稿(2023/02)→東大寺二月堂修二会2023〜別火入り〜
過去の投稿(2020/02)→東大寺二月堂修二会2020 〜別火入り 社参 注連縄かけ〜
過去の投稿(2019/02)→修二会の練行衆別火入り

今年はどなたかが締め忘れたのか別火坊の障子が開いたままとなっていました。別火入りを見に来た人たちが「障子が開いたままじゃまずいな」とざわざわしています。さっと締めに行けばいいのかもしれませんが、なにか理由があるのかもしれないし、一般の人が別火坊の障子を閉めるのも憚れます。そうこうしているうちに最初の練行衆望月大仙師が来られました。

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近くの人が、すいません障子を閉めてもらっていいでしょうか?と声をおかけするとすっと締めてくれました。これでいつのも別火入りと同じ雰囲気で撮影できます。

6時半をすぎると次々と練行衆が入っていかれます。写真では後ろ姿ばかりなのでどなたが入られたのかがわかりにくいのですが、この長身のスラリとしたお姿はよくわかりました。

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堂司の池田圭誠師が来られました。別火坊に入る手前で立ち止まり手に持っている木箱をちらりと見せてくれました。どうやら二月堂内陣の鍵のようです。へーぇ、初めて見ました、こんな古い鍵箱なんですか、と当たり前のことですが感心してしまいます。