東大寺大仏さまのお身拭い

8月7日撮影

毎年8月7日には東大寺大仏様のお身拭いが行われます。朝早くから白装束とわら草履でみごしらえした僧侶や職員、全国からの信者さんが大仏殿で作業をされます。朝7時からの大仏様の魂を抜く作法の後、全員でお経を唱えるようですが、この作法は大仏殿の一般参拝の開門時間(7:30)前ですので見ることができませんでした。DSC 9032
その頃中門を見上げると掃除が始まっていました。

DSC 9053はじめは大仏様の頭からお身拭いが行われます。螺髪に足をかけて大きなはたきでホコリを払っていきます。作業をされている方は命綱を着けているとは思うのですが下からは見えません。

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3台のゴンドラを使ってお顔まわりを清めていきます。それぞれのゴンドラには「西」「中」「東」と名前がつけられていてそれを見ながら下から操作しています。

他のお寺では仏様のお身拭いは年末に行われることが多いのですが、東大寺では真夏に行われています。どなたかに聞いた話か忘れましたが、冬期は大仏様が冷え切っていて事故の恐れがあるので夏季にしているのだとか。

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全体を見ると沢山の方が作業をされていることがわかります。身の丈15mの大仏様ですのでお身拭いのスケールも桁外れです。

お身拭いの最中は大仏殿の中は掃除で掃き出された塵や埃がいっぱい浮遊しているのですが、今年は昨年よりは少ないような気がします。

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手のひらのお掃除は人と大仏様の大きさが対比されて大仏様の大きさがよく分かるので写真撮影の人が集まってきます。掃除をされる方も手のひらの担当は人気があるのでしょうか、以前手のひらを担当されたという方がスマホに入った画像をみんなに見せながら手のひらの掃除の仕方を説明してくれました。