春日若宮おん祭り 2025
2025年12月15,16,17日撮影
春日若宮おん祭がいよいよ始まりました。おん祭(かすがわかみやおんまつり)は、師走の奈良を飾る大きな行事で平安時代の保延2年(1136)に始まり、今年で890回目を迎えます。毎年おん祭りで繰り広げられる様々な行事を見て回るのですが、まだまだその全容を見るには至りません。さらにはその行事の意味や歴史的な背景を含めて理解するには私の頭のキャパでは難しいことです。
今年もふらりふらりと思いつくままのおん祭り見学となりました。
過去の投稿(2024/12)→2024春日若宮おん祭〜立榊式,椎木の薦上げ式,大宿所御湯立て〜
過去の投稿(2023/12)→2023春日若宮おん祭〜大宿所詣、み湯立て神事〜
過去の投稿(2022/12)→2022春日若宮おん祭が始まりました〜大宿所の御湯立て神事〜
過去の投稿(2019/12)→2019春日若宮おん祭〜大宿所祭〜
過去の投稿(2018/12)→2018春日若宮おん祭〜大宿所祭〜
12月15日 大宿所にて御湯立
春日若宮おん祭に奉仕する大和士や神子の行列がJR奈良駅から三条通などの商店街を経由し、餅飯殿センター街にある大宿所まで練り歩きます。
大宿所では14時30分に大宿所詣行列のため、16時30分に大和士のため、18時に一般参拝者のために、御湯立が行われます。
12月16日 大和士宵宮詣,田楽座宵宮詣
14:00ごろ、大和士が流鏑馬の稚児と共に大宿所より若宮へ参り御幣を奉り拝礼を行います。この写真は春日大社参道を御幣を先頭に若宮社に向かう一行です。
大和士宵宮詣の後、15:00ごろに田楽座宵宮詣が行われました。田楽座の一行が拝殿で田楽芸能を奉納します。
田楽奉納の後、16:00ごろから若宮社では宵宮祭が執り行われます。今年は祭事を撮影するのは禁止だということでカメラ無しで宵宮祭を拝見しました。
12月17日 遷幸の儀,お渡り式
宵宮祭のあと、近鉄奈良付近まで戻り夕食をとって一休みしました。23時前に再び春日大社参道に戻り0:00からの遷幸の儀(せんこうのぎ)を見ました。
遷幸の儀は写真撮影はもちろんわずかな明かり、そして私語さえも厳禁です。雅楽演奏のなか参道が二本の松明の火によって浄められ、「ヲー、ヲー」という警蹕の声と榊の枝で隠された若宮さまが御旅所まで遷幸されます。遷幸の儀はおん祭りのなかで一番間近に神の存在を感じる瞬間だと思います。
この後御旅所で暁祭を途中まで見てから帰路につきました。
12:00頃から奈良県庁前から芸能集団や祭礼に加わる人々がお旅所の御仮殿にいらっしゃる若宮様のもとへ社参する行列が始まります。
奈良県庁前から油阪、JR奈良駅を経て三条通を通り、一の鳥居から御旅所までのながい道のりです。
今年は一の鳥居を入ってすぐ南側の影向の松の前で行われる松の下式(まつのしたしき)を拝見しました。
赤衣(あかえ)に千早(ちはや)という長い白布を肩から地面に垂らし長く地面を引いて進む梅白枝(うめのずばえ)と祝御幣(いわいのごへい)。地面に伸びた目に染み入るような白布が鮮やかです。
猿楽さるがくは能楽の古名です。奈良は、能楽の発祥の地として知られており、おん祭りでは金春座が出仕します。
松の下では「開ロかいこう」「弓矢立合ゆみやたちあい」「三笠風流みかさふりゅう」が演じられます。
大名行列保存会のメンバーたちによる大名行列です。江戸時代からお渡りに加わった武家の祭礼の伝統を受け継ぐもので、大和国内の郡山藩・高取藩などが奉仕しました。
「ヒーヨイヤナー」「ヒーヨイマカセー」「エーヤッコラサノサー」の勇壮な掛け声が春日の参道に響きます。
大名行列が終わると参道では稚児流鏑馬(ちごやぶさめ)が行われました。3人の稚児が一人づつ参道を進み、的を3枚ずつ射ていきます。
弓を大きく引き絞り的に狙いをつけているその間も馬が動いてしまい、矢を射るのが難しそうです。少しの間タイミングを測り矢を射るとカーンと甲高い音を立てて矢が的を射抜きました。
この後、お旅所ではお旅所祭りが始まります。この頃から空模様が怪しくなり雨が降り始めました。真冬の雨は厳しすぎるので心残りはありますが今年のおん祭りの撮影はここまでとなりました。






