天理市和爾下神社のおんだ祭2025

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2025年2月1日撮影
天理市和邇下神社で毎年2月1日におんだ祭が行われるので拝見してきました。
和邇下神社は天理市櫟本町にある神社で、前方後円墳の上に建つ神社です。神社の近くに和爾の集落があり、この周辺は大和政権時代に勢力を持っていた和爾一族の本拠地であったと推定されています。
過去の投稿(2024/02)→天理市和爾下神社のおんだ祭

神社の境内を見たり、焚き火に当たったりしながらおんだ神事が始まるのを待ちます。年輩の方が神社やおんだ祭の話をしてくれました。
神殿に牛の石像が置いているけど、あれは天神さんを祀っているのではなくここの祭神が牛頭天王(ごづてんのう)だからだそうです。
昭和の30年ころはたくさんの農家で牛を飼っていて、おんだ祭に日には牛の角の周りを錦のような布で飾り立て、草鞋を履かせてこの境内まで連れて来たそうです。牛は境内への石段を登れないので境内への迂回路があったようです。

拝殿内での神事の後、拝殿前の忌竹で囲んだ神田でおんだ祭りが始まりました。祭りで行われている所作について都度丁寧に解説が入ります。

田んぼの畔切りから始まり、続いて畦塗りが行われます。

牛が登場して唐鋤で土を起こします。

種籾を蒔いて、馬鍬で土を均します。

最後に田男4人が横に並び、稲苗に見立てた松葉で田植えが行われて、おんだ祭が終わりました。