田原本町多神社の大とんど

2022年1月9日撮影
田原本町の太安万侶を祭る多神社で大とんどが行われました。お正月が終わり1月15日の小正月を迎えるこの時期は奈良県の各地でとんど焼きを見ることができます。お正月に来られた歳神さまをお送りするためや、農作物の五穀豊穣、子供さんの学業成就などをお祈りするために行なわれます。
最近はコロナ禍や高齢化、農業従事者人口の減少などの要因でとんどの規模が小さくなる傾向がありますが、多神社のとんどは実行委員会が組織されていて毎年盛大に執り行われます。
2021年1月10日の記事はこちらから→田原本町多神社のとんど

DSC 2796

とんどの火は神社からずーっと東(1Km弱ぐらい)、近鉄橿原線の線路を越えた寺川沿いにある一の鳥居横の石灯籠の火から移されます。
この鳥居はとても大きな鳥居で、地面から灯籠の火袋まで石で作られた階段が付けられています。

DSC 2895

灯籠の火が3本の松明に移されて、法螺貝と拍子木を先導に町内を通って神社まで参道を歩いていきます。

DSC 3121

DSC 3134

松明が通る参道沿いの家の門先にはきれいな絵が描かれた角灯籠が灯され、境内には児童たちが絵や文字をかいたランタン紙袋が置かれ、光いっぱいの大とんどです。

IMG 5660

境内を抜けてとんどが設置された会場にもたくさんのランタンが置かれています。
ちなみに、この写真はPhoneのナイトモードで撮影した写真で、暗い所を判断して自動的に5秒のシャッターが切れました。
撮影したデーターを見ると

・IMG_5660.HEIC
・1/5秒(f/1.6),ISO 5000
・5.1mm(iPhone13 back dual wide camera 5.1mm f/1.6)

f/1.6のレンズで1/5秒のシャッターを切り、手ブレ補正をして写真に仕上げるというテクノロジーの進化に驚かされます。
細かなところでは画像が崩れているところがありますがA4ぐらいのプリントならぜんぜん問題なさそうです。これからは暗いところはiPhoneに任せたほうが良さそうです。

DSC 3187

神職の祝詞奏上が行われたあとの松明が四方に別れて一斉に点火されるととんどが一気に燃え上がりあたりは暑い熱気で包まれました。