田原本町多神社のとんど

2021年1月10日撮影

田原本町の多神社(おおじんじゃ)は飛鳥の豪族多氏ゆかりの神社で、古事記を編纂した太安万侶(おおのやすまろ)は多一族の出身であることにより学問の神として信仰を集めています。
正月が過ぎ、小正月の頃には歳神さまをお送りするためにとんどが各地で行われます。今日は田原本町の多神社のとんどを見せてもらいました。

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境内には小学生が作った絵入りの灯籠がずらっと並べられてすでにロウソクが灯っていました。小学生の子どもさんが自分の作品を探し出して両親に見てもらっています。

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5時半頃になると、集落の方で松明の明かりが見えてきました。集落の中で成人を迎える人と還暦を迎える人が法螺貝に先導されてとんどに点火する火を掲げて神社に歩いてきます。

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松明の行進は小学生たちの行灯の列に囲まれて参道を進み鳥居を越えていきます。鳥居を越えたところで東に折れてとんどが準備された神社横の会場に着きました。

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神職の祝詞奏上が行われ、今日の主役の成人、還暦者の挨拶の後松明が四方に別れて一斉に点火されました。

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松明からとんどに火が移されと一気に燃え上がりました。今年はコロナ禍ということで規模が縮小されているようですが、それでも十分大きなとんどです。

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火の勢いが収まってきても見物者たちは遠巻きのままで、とんどの火を見たり、カメラに収めていました。

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とんどが終わる頃はすっかり周りは暗くなっていました。とんどの火を見終わって拝殿でお参りしてから家路につかれる人もたくさんおられました。