佐保路の「興福院」(こんぶいん)〜令和記念 特別拝観〜
2019年11月8日撮影
佐保路にある尼寺『興福院(こんぶいん)』で特別拝観があり20年ぶりにお寺を拝見できるということで行ってきました。普段は非公開で寺院の外側から内部を垣間見るだけですが、2019年11月6日~8日、22日~24日の6日間は予約なしで拝観できます。
奈良の紅葉をめぐる時に参考にさせている桑原英文先生と倉橋みどりさんの「奈良 大和路の紅葉 (奈良を愉しむ)」に興福院の紅葉が紹介されており以前から行って見たかったけど入れなかったお寺でした。
普段は公開されていないのでいわゆる観光スレしていないしっとりした佇まいです。おそらく観光地に多い看板や案内の立て札などが極力少ないのでそう感じられるのかも知れません。
中門を越えて、本堂を望みます。紅葉の時期としてはすこし早く紅葉が色づくのはもう少し先のようです。次の公開日の22日~24日あたりならもっと華やかに色づいているでしょう。
客殿には仏様のお供え物の下に敷く打敷(うちしき)という刺繍の敷物が展示されていました。
客殿から本堂への傾斜地を利用して庭園が造られています。
今日は特別公開ということで多くの方がお参りされていました。ご本尊の阿弥陀如来さまは親指と薬指で輪を作る下品中生の印相をされておられます。その印相がめずらしくて時間をかけて拝見していたら熱心な信者にでも見えたのでしょうか、お寺の方からギンナンをいただきました。ありがとうございます。