奈良市の紅葉スポット〜水門町の入江泰吉旧居〜

11月28日,12月1日撮影

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奈良を撮り続けた写真家入江泰吉氏の旧居は奈良市水門町にあり、東大寺戒壇院と庭園依水園のほぼ中間に位置しています。このあたりは昔の奈良の落ち着いた風情が残っており、観光客が通る道からすこし外れているので、東大寺周辺の落ち着いた散策路として親しまれています。2015年の公開から4年目の秋を迎え、入江泰吉氏旧居は紅葉の名所としても知られるようになってきました。今年も見事な紅葉を見ることができました。昨年の紅葉の様子はこちらから

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応接間から見える紅葉の様子です。応接間の窓が開放的なガラス窓となっており、窓全面に紅葉が広がっています。窓の下には吉城川が流れており、川のせせらぎを聞きながらの紅葉鑑賞となります。モミジ越しに見える川岸や前の空き地を鹿の群れがゆっくり歩いているのが見えたりすると、いかにも奈良らしい風景だなと思います。

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窓から見える巨大な欅の木がアクセントとなって、紅葉の多彩な色を引き締めています。日本庭園や社寺などを訪れるとこのように見事な紅葉は見ることはできますが、一般の家でここまでの紅葉が楽しめる場所はあまり記憶にありません。更には窓から見えるこの紅葉や広い土地はほとんどが借景であることに驚かされます。なんと入江泰吉さんはいい場所に家を構えたのでしょう。

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欅の木の株がある場所から応接を見上げます。このあたりのモミジは葉が赤くなりはじめたところで、緑から黄色、そして赤色と葉の色のグラデーションが楽しめます。

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こちらは暗室前の庭のモミジです。日当たりが良い場所のせいでしょうかこのモミジは真っ赤に色づいています。

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入江泰吉旧居のモミジは例年ですと12月の第1週ぐらいまでは楽しめます。モミジが散ると奈良は春日若宮おん祭の時期となります。