葛城山頂は雨と風〜悪天候ならではの素敵なプレゼント〜

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10月30日に東京・近畿地方に木枯らし一号が吹いたとニュースが流れていました。気温が一気に冷え込んだので11月4日に紅葉とススキを撮りに葛城山に登ってきました。

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ロープウェイで登っている時の背景の奈良側は快晴で大和盆地がきれいに広がっています。この時は日光の中で光り輝くススキと、山全体の紅葉を期待していました。

DSC 1454山頂についた頃は遠くの山の連なりもきれいに見えていたのですがそれもつかの間、細かな雨が降り出しました。

この時期の雨は秋時雨とか初時雨とでも言うのでしょうか、言葉を聞くと寂しげでロマンチックな響きですが、山頂で雨に降られるととてもそんなロマンチックな気分にはなれません。体感気温もどんどん下がってきます。

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みるみる空が黒い雲に覆われて、雲の隙間から太陽光が差し込んできました。この雲から差し込む斜光は薄明光線と言うようで、別名光のシャワーと言ったり天使の梯子とも言うようです。写真的にはドラマチックなのですがさらに天候が崩れてきました。

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期待していたススキも風に飛ばされそうに揺れています。こうして写真で改めて見ると寒そうですね。

今日はだめかなとあきらめカメラ機材を片付けて下山することにしました。雨の中駅へ道を歩いていると視界がひらけて奈良盆地が見渡せました。

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そしてそこには素敵な光景が待っていたのです。天候の悪い中、山頂まで来た人を哀れんだ天からの贈り物ですね。どんな天候でも写真を取りにいくといいことが待っているようです。