薬師寺大池で皆既月食を撮影〜天王星食が同時に起こる超レアな天体ショー〜

2022年11月8日撮影

今日は日本全国で皆既月食が見られる日です。皆既月食は、月が地球の影に完全に隠されて満月が欠けて見えます。
月の撮影ですのでいつものお月さんの撮影地である薬師寺の大池(勝間田池)に行ってきました。
なお11月の満月はビーバームーンと呼ばれるようです。
以前の投稿(2022/10)→ 薬師寺大池の月の出〜今夜は十六夜〜
以前の投稿(2020/01)→ 大池からの薬師寺眺望〜十六夜の月の光を浴びて〜

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今日の月の出の時刻は16時50分、実際に山の端から月が顔を出したのは17時ちょうどで、およそ10分くらいの遅れでした。
今夜は雲が少なくて、絶好の皆既月食の観察日和となりそうです。

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満月がちょうど東塔と西塔の間に若草山を背景として昇ってきました。今日は長い焦点距離のレンズで撮影していますので月を大きく捉えることができました。

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月の高度が上がってくると大池水面への光の映り込みが伸びてきます。

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19:30頃の月の様子です。月の色は幻想的な赤銅色になってきました。これは地球を照らす太陽光の青い光が散乱し、逆に赤い光が地球表面で屈折して月面を照らすことで赤く見えます。
時刻ではもう皆既食が始まっているので月の端っこが欠け始めているはずですがよくわかりません。
月の左下にちっちゃな星が見えていますが、これは天王星です。今日は月食の最中に月が天王星を隠す「天王星食」が起こるというとても珍しい天体ショーも見ることができます。

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月食の様子を写真合成で表現したかったので広角レンズに替えて全景を撮ることにしました。撮影した写真をおよそ5分おきで重ね合わせた写真です。月が昇っていく先が画角に収まるように余裕をもたせて空けたつもりでしたが、いざ撮影結果を見ると目測を誤ったようです。完全に月が隠れる頃には画角を飛び出してしまいそうでした。
次に日本全国で見られる皆既月食は、およそ3年後の2025年9月8日です。再チャレンジですね。