宇陀市の古桜を巡る 〜仏隆寺の千年桜、諸木野の牛繋ぎの桜、深野の篠田の桜〜

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2025年4月14日撮影
宇陀方面の古い一本桜を見たくなり、仏隆寺、諸木野、深野と桜を撮りに行ってきました。

過去の投稿(2024/04)→宇陀市諸木野、仏隆寺の桜 山添村大照寺跡の枝垂桜
過去の投稿(2024/04)→室生深野の篠田の桜、天理福住の西念寺の桜、天理内山永久寺の桜
過去の投稿(2023/04)→室生深野の古桜

R369を走り榛原高井から仏隆寺に上がって行くと仏隆寺の駐車場待ちの車の長い列が続いています。今日は平日の午前10時なのになんと大勢の人が来ることだと思いながらバイクで横をすり抜けて駐車場に止めます。
仏隆寺の千年桜は満開を迎えていました。

千年桜は参道の石段の側にあり、幹周り7.7m、高さ16mもの巨樹です。樹齢900年を越えているそうですが、いまも衰えを知らずに元気に大きな枝を伸ばしています。

千年桜の脇を固める桜も満開を迎えています。うららかな春の陽気に包まれて絶好の花見日和となりました。

仏隆寺から山を越えて諸木野にやってきました。高井から諸木野を通り石割峠にいたる道は伊勢本街道で、昔は多くの旅人が往来したようです。
諸木野のこの桜は「牛繋ぎの桜」と称されています。桜の開花時期には水田の持ち主さんがご厚意で田に水を入れてくれて、水鏡の桜を見ることができます。

水田の周囲には、害獣よけの除けの金網が張り巡らされているため写真撮影できるポジションは限られます。電線を外し、電柱を避けると皆さん同じようなアングル写真になってしまいます。

金網をみるとアケビのツルが絡まり花の蕾が膨らんでいました。もうすぐアケビの花が開きそうです。

諸木野から深野に移動しました。ここは奈良県の端ですぐ三重県の名張市と接しています。
集落の高台に神社がありその横の池に大きな桜の木があります。この桜は篠田の桜と呼ばれています。
以前は池の水面に大きな枝が張り出してとても立派な姿だったそうですが、台風のせいか、老化のせいか大きな枝が折れてしまいました。それでも古桜としての風格のある姿が好きでよく見に来ています。

春の陽気に身を委ねて満開の桜越しに遠くの山々をのんびり眺めるのも贅沢な時間の使い方です。

集落内の火の見櫓も満開の桜の花で包まれていました。