風通しが悪いのは上司の責任

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King Penguin Couple
King Penguin Couple / D-Stanley

どうもうちのチームは風通しが悪い、部下から全然意見が上がってこないと困っている管理者がいます。その管理者は長らく上司側に立っているので自分と部下との間の距離の感じ方に大きな隔たりがあることをすっかり忘れてしまっているようです。上司と部下との距離は、上司から見える部下との距離より、部下から見える上司への距離のほうがはるかに遠いものが普通なのです。

風通しの悪い職場の問題の本質的なところは、どうやら部下の話を積極的に聴きに行かない上司側の態度に問題があるように見えます。「何か意見があるなら遠慮無く私に言いに来なさい」と言われても部下側からは気軽に行けるものではないのです。こと、仕事の複雑な話やトラブルの相談ともなると気軽に行けるものではありません。さらに上意下達やトップダウンの組織風土が強過ぎると、その圧力を打ち破って上司に進言するということはたいへんなパワーを要求されるものです。

もしあなたの会社が部下の声を積極的に聞く姿勢を示さない企業文化であるならば、組織の希少種であるソフト開発者や、女性エンジニアの意見が聞こえてくる訳がありません。ましてや、本社から遠く離れた製造拠点や営業部門の声、さらにもっとその先のお客様の声が耳に届くとは思えません。