葛城市弁之庄諸鍬神社のおんだ祭
2024年1月9日撮影
葛城市の諸鍬神社で行われたおんだ祭を拝見しました。
おんだ祭は昔ながらの米作りの作業を神前で演じて、来る年の五穀豊穣を祈願して行われるもので、1月から5月頃まで奈良県の各地で行われます。
過去の記事(2019/01)→葛城市 諸鍬神社のおんだ祭り
神殿の前には忌竹で囲まれて神田が設けられ、おんだの準備ができています。
祭りの主役である牛さん、田男が神田に登場し、神事が始まりました。
牛が鋤を引き田の土を起こします。以前なら牛が言うことを聞かなかったり、観客の野次があったりと面白いやり取りが見られたのですが、今年の牛さんはとても品行方正で暴れることもなく真面目に働いてくれました。
土起こしが終わると田男が鍬で田のあぜを造ります。このあとふたたび牛が登場して馬鍬(マンガ)で土を耕します。
馬鍬で田をならした後、松葉を苗に見立てての田植えが始まりました。田植えで植えられた松の葉はこのあと観衆が持ち帰ります。
境内を見渡すと子供さん大勢きています。聞いてみると今日は学校の始業式あって午後からは授業がなかったそうです。
3時になると境内で餅まきが始まりました。
両手いっぱいに掴んだお餅がまかれるたびに、紙袋や買い物かごを持った人の波が左右に動きます。餅まきは10分たらずで終了したくさんのお餅をもって皆さんは家路につきました。