宇陀市大宇陀上宮奥の綱掛け行事

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2024年1月7日撮影

宇陀市上宮奥の綱掛けを拝見しました。ここの綱掛けは毎年新年の第一日曜日に実施され、9時すぎに興隆寺に着くとすでに綱作りが始まっていました。

綱作りは集落の全戸7戸の人々が集まりお寺の境内で作られていきます。以前は稲わらから綱を綯っていたようですが集落の住人が少なくなり現在では荒縄から綱を作るようになったようです。伝統行事を頑なに守るのではなく、行事を継続していくために少しずつ時代に応じて変化していくことも大切であると知らされました。

綱にはタコの足と呼ばれる飾りが付けられます。例年なら12本のタコの足が下げられるのですが閏年の今年は13本の足が下げられました。

綱が出来上がるとお寺の床下から大きな板材が引き出され靴脱ぎ石の上に置かれました。みんなは手に樫の木を持って整列すると般若心経が流れます。お経がおわると一斉に樫の木で板材を打ちつけます。らんじょうが始まりました。法螺貝とドラも加わり豪快にバンバンバンバンと板を叩きます。綱掛け行事の中でらんじょうを見るのは初めてです。

その後、お寺から少し降りた旧道にある綱掛場に移動し、綱掛けが行われました。