宇陀市大願寺(だいがんじ)の紅葉

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2018年11月14日撮影

宇陀市大宇陀の大願寺。建立は飛鳥時代までさかのぼるお寺で、宇陀松山藩主織田家の祈願所とされていました。
大宇陀観光の起点である「道の駅宇陀路 大宇陀」から裏山の方に5分ほど登ったところにあります。
大願寺は薬草を使った精進料理が食べられる薬草レストランとしても有名なのですが、境内の紅葉の美しさででもよく知られています。

そろそろ紅葉シーズンが始まるかな?と思い立った11月14日、しかも午後4時ごろに訪れたので、紅葉見学のお客様はだれもおらず貸切状態でした。

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道の駅と大宇陀中学校の間の交差点を山の方に登っていくと山門に続くまっすぐな階段の先に大願寺の山門が見えます。多くの人で賑わっている道の駅のすぐ近くですが、道一本入るだけで静寂な空気に包まれます。石段には落葉した紅葉が散り積もっていて、その石段を踏むのがなんか申し訳ない気がします。

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石段の紅葉は落ちてから間がないのか、それとも来訪者が少ないのか、足で踏まれた様子もなく散ったままの姿で積もっていました。

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山門をくぐって振り返った写真です。まだ紅葉が始まったところで、本格的な色づきはこれからが本番だと思われます。

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境内の一角にお堂がありその中には可愛い庚申さんが祀られていました。その微笑ましい姿から「おちゃめ庚申」と呼ばれています。
実は私は子供の頃から漠然と庚申さんは怖いイメージがあって少し苦手としています。その理由は多分、庚申さんの青面金剛がいかにも恐ろしい形相をしているということや、体内にいる三尸(さんし)の虫が夜中に体内を抜け出して自分の悪事を閻魔様に報告するという話が子供時代にはとても恐ろしく聞こえたのが記憶の底に残っているからでしょう。
子供の頃にこんな青面金剛を見ていたら庚申さんイメージがもっと違うものになっていたはずです。

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本堂の上の白山権現社への参道からの紅葉。まだ青い葉もたくさん残っていますので紅葉のピークにはもう少し時間がかかりそうです。紅葉の向こうには遠くの山も望むことができ素晴らしい景観になりそうです。

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下まで降りてくると突然の風が吹き抜けて落ち葉が舞い散りました。かなり前から風を写真でどう表現しようかと試行していたのですがこんな表現もありそうです。
とっさのことだったので背景を選んだりピントを合わせたりできなかったのですが自分ではかなり気に入っています。まあ、狙っては撮れない偶然の産物ではありますが。