吉野山金峯山寺の花供会式(花供懺法会)

2021年4月12日撮影

吉野山金峯山寺の花供会式・花供懺法会(はなくえしき・はなくせんぽうえ)に行ってきました。花供会式は御本尊の蔵王権現に山桜の開花を報告する行事です。毎年4月10日から12日まで行われ1000年の歴史があります。

2月に行われる節分会・鬼の調伏式、7月の蓮華会・蛙飛び行事と並び、この4月の花供会式・花供懺法会は金峯山寺の三大行事とされ,毎年多くの参拝客がお参りされます。
通年ならこの頃がちょうど桜の花の満開の時期なので桜の花にすっぽり包まれる吉野山が見れるのですが、今年は桜の開花がとても早かったので桜の花はほとんど残っていませんでした。

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上千本の竹林院を出発した大名行列の一行が吉野山の街なかを通って金峯山寺までやって来ました

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この行列は、奴さんを先頭に、山伏、鬼、お稚児さん、僧侶、そして最後には管長が乗られた籠が続く大きな行列です。
今年はオリンピックの聖火リレーが行われるため竹林院出発が30分繰り上がったようです。

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きれいに晴れた青空にやっこさんの毛槍がくるりと舞います。

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オリンピックの聖火ランナーがやってきました。ランナーを務めたのは中学3年の河島紗也さんです。ランナーが持っているトーチのデザインは桜をモチーフにしているので、ちょうど吉野山の金峯山寺にうまくマッチしています。

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蔵王堂の本堂の両側で、大勢の山伏や僧侶、関係者が大きな拍手でランナーを出迎えました。

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金峯山寺の五條管長、吉野町町長の中井さんと言葉を交わして少し緊張がとけた表情です。

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聖火イベントに続いて、花供懺法会が執り行われた後、蔵王堂境内において採灯大護摩供が行われました。

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