奈良市手向山八幡宮のお田植祭

2020年2月3日撮影

昨日の飛鳥坐神社に続いて、今日は奈良市の手向山八幡宮のお田植祭に行きました。手向山八幡宮のお田植祭も五穀豊穣を祈る祭事で「おんだ祭り」ともよばれます。

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手向山八幡宮のお田植祭では小さな男の子が牛に扮します。牛のお面がどうも先程から気になる様子です。巫女に扮している女の子が牛さんの世話を焼いているのが見ていて微笑ましいです。

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御幣をつけた笹竹を先頭に、男の子が扮した牛、巫女さん、翁の面をつけた田主、神官たちが境内を一周します。

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稲田とみなす拝殿に上がり、神殿に向かって田を耕します。

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田主が牛を使って唐鋤を引き回します。途中で牛が「モー」「モー」と大きな声で鳴くと場内は大きな拍手に包まれました。

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田主は「福桶」を持って四方に向かって種籾をまきます。「福の種、撒こうよ。東田へ撒こうよ。南田へ撒こうよ。北田へ撒こうよ。川上田へ撒こうよ。日本国へ、撒こうよ」
観客からも田主の声に合わせて「福の種まこうよ」の声がかかります。

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田主は扇をだして口上を詠みあげます。

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今年は肥使いの所作の順序が入れ替わってしまったようです。田主は肥担ぎ桶を模した榊と松で飾られた天秤棒を担ぎ拝殿を回ります。

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最後にはお田植祭を演じたみなさんが拝殿の上から豆を撒きます。他のおんだ祭ではゴク撒きが多いのですが、2月3日の節分の日なので豆をまくのでしょう。