下市町栃原から見る雲海

2020年1月24日撮影

雨が降った翌日の天気が晴れ予報で、放射冷却によって朝の気温がぐっと冷え込み、かつ風が無さそうなら霧や雲海が期待できます。自由に撮影できる日にそんな条件が揃いそうなら、前の夜は「さて、明日はどこで撮影しようか」とあれこれ思いを巡らせます。

そんな条件が揃った1月24日、撮影場所を色々悩んだ結果、高い場所から山々にかかる雲海を撮りたくなって、今年はまだ訪れていない下市町方面に行くことにしました。この日は予想通りというか、予想以上の霧で下市町に続く道はセンターラインが見えないぐらいの濃霧です。のろのろと運転しながら吉野川を越えて20号を栃原方面へ。ゆっくり運転のせいで時間がかかりやっと霧も晴れてきました。

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朝の7時過ぎです。いつも立ち寄る見晴らしポイントから撮影しています。
遠くの吉野川あたりにはまだ霧が濃く残っています。昨日の雨の湿気が集落全体を包んでしっとりとした静かな情景を作っています。

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集落の中の道を少し降りて行き、霧の濃いカットを望遠で切り取りました。真正面に見える山は大阿太とか佐名伝あたりでしょうか。朝の光が山裾を照らし始めています。

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栃原のこのあたりは眼下に高原が広がっていて少し動くだけで違う景色を見ることができます。山の見え方、霧の状態を見ながら少しづつ移動を繰り返して撮影ポイントを探します。ここは近景と遠景の光の組み合わせがとてもきれいな場所でした。

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少し移動して、栃原岳の山頂付近に祀られている波比売神社(はひめじんじゃ)まで上がりました。この画像は波比売神社の近くの展望所からの撮影です。

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遠くの山から、霧なのでしょうか、雲なのでしょうか、どんどん立ち上がってきます。

もう少しすると下市町ではあちこちで梅が咲き始めます。その頃にまた訪れたいと思っています。