東大寺修二会2025〜籠松明の日 三度の案内〜

2025年3月12日
修二会下七日も後半に入る3月12日、この日は修二会の中でも一番行事が立て込んでいる一日で、一番参拝客が多い日でもあります。12日の夜は、「籠松明」と呼ばれる長さ8メートル、重さ60キロもの特別大きい松明が焚かれ、深夜(13日の深夜1時半頃)には、閼伽井屋の若狭井から観音さまにお供えするお香水(おこうずい)を汲み上げるお水取りが行われ、(13日の深夜3時半頃)には、修二会⾏事の中で最も華やかで躍動的な達陀が行われます。

12日の籠松明の日の三度の案内はいつもとは作法が違います。
この場所からは見えないのですが、食堂前では童子たちは大きな焚き火を囲んで上堂を待っています。加供松明に焚火の火が移された大きな松明を両手で掲げて加供は北登廊を駆け上がって行きます。

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袖をたくし上げ、袴の裾を上げて両手両足を見せて誇らしげです。

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暗い登廊の中、松明に照らされながら両手で高く松明を上げて登廊を駆け上がる姿はなんとも格好いいものです。カメラのファインダー越しにとても体格の良い加供さんだなと思いながら見ていたのですが写真を見ると立派な三角筋と上腕二頭筋が見えますね。どうやってその筋肉を付けたのでしょうか。

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この写真の奥の方に(1,2番目の写真にも)咒師松明が見えます。お水取りが行われるまでこの場所で待機しているのでしょう。