スピードよりも方向性を重視するほうがゴールに速く到達する

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Boats gybing right off the breakwater
Boats gybing right off the breakwater / Tom Purves

プロジェクトマネジメントでは、プロジェクト納期とか、プロジェクトのコストなどに細心の注意が払われますが、それらは本質的な問題ではありません。本当の問題は、プロジェクトとして作るべき正しいものが作られているかということです。いくら、納期や予算どおりにプロジェクトが完了したところで、お客様の欲しいものからかけ離れたものができあがるとまったく意味をなしません。プロジェクトを始めるときには、その進路はどこをめざしているかを確認することが大切です。

プロジェクトの生産性を上げようとするとするときには、プロジェクトの効率アップと同時に、プロジェクトの進路が正しい方向であることを確認する機能をレベルアップすることを忘れてはいけません。プロジェクトのスピードが上がれば上がるほど、進路を外した時のダメージは致命的なものになってきます。進路を誤っていないかを正確にモニタリングできる機能がない限り、いくら早く走れても意味がありません。

例えば、24時間連続で無人稼働する生産設備を作る時は、24時間連続で動作する設備の開発と同時に、間違った製品を24時間連続で大量に作ってしまわないような、厳重なチェック機能が必要となります。

近視眼的に効率面だけのレベルアップを進めると、間違った方向へ最大スピードで突っ走ってしまいます。
スピードよりも方向性を重視するほうがゴールに速く到達することが多いようです。