目標がわからない生産性向上活動は意味が無い

最終更新日

New Knowledge, New Practice for Resilient Water Security_14
New Knowledge, New Practice for Resilient Water Security_14 / worldwaterweek

いままでの製造業は労働集約型の産業であって、多人数で製品を作っていく業界でした。少人数の精鋭がチームを作って価値を作り出すという業界ではありませんでした。最近では生産拠点がほとんど海外に移っているので、メーカーの国内部門は労働集約の仕事からからナレッジワーカー(知的労働者)としての仕事がより強く求められています。

会社の競争力をより高めるために、仕事の生産性を上げるというのは常に求められることであります。入社以来ずーっと何十年も「仕事の生産性の向上」という活動が続いています。労働集約型の産業では「仕事を何でもマニュアル化して、誰でもその仕事がこなせるよう単純化し、みんな分業する」というパターンで効率化が行われるのですが、ナレッジワーカーいうものはマニュアル化ができない仕事をする人たちです。常に新しい価値を創造していくことが求められていますのでマニュアル化という手段がなかなか適用できません。

ナレッジワーカーが創りだす「新しい価値」というものは従来の労働集約型の仕事で生み出す価値に比べてとても計測しにくいものなのです。
会議時間を減らしてデスクワークの時間を増やそうという活動がありますが、本当に会議時間を減らしたらナレッジワーカーの生産性が増えるでしょうか。単純にデスクワークの時間を増やせば生産量が増えるというほど単純な話ではなさそうです。

ホワイトカラーの場合、生産性の向上と言ってもどんな生産性を向上させて、それをどう計測するのかを決めないとまったく意味のない活動になりかねません。結局、生産性なんてものは目標がはっきりわかっていなければ、まったく意味を持たないっていうことだということです。