薬師寺花会式 2025〜神供、鬼追い式〜

2025年3月31日撮影
薬師寺で3月25日から行われていた、10名の練行衆が世の人びとの過ちを本尊の薬師如来に懺悔する修二会が結願を迎えました。花会式の結願の日には様々な儀式が行われます。

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午後6時半、金堂の東では神々を招く神供(じんぐ)の儀式が行われした。咒師作法が行われた後、練行衆らが松明を手に一列に並び読経が行われます。読経を終えた僧らが次々と手松明を宙に投げて神々に捧げます。

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神供が終わると金堂では結願法要が行われます。この法要は金堂の中で見ることはできませんが金堂の扉が開放されて境内から法要の様子を伺うことができます。薬師如来に捧げる「なむや〜」の祈りの声も境内にいても十分聞くことができます。

境内では鬼追い式を待つ人達でいっぱいとなってきました。今年は結願法要を本堂前で拝観していたので鬼追い式は後ろの方からの見学となります。

金堂前にかがり火が焚かれ松明をもった5匹の鬼が入ってきました。

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今年の鬼さんは諸般事情により例年よりおとなしめの暴れ方となっています。以前の薬師寺の鬼は奈良の鬼の中でもトップクラスの暴れっぷりだったのですが、世の中が平和になってきたのか、鬼の世界でも草食化が広がっているのか、薬師寺に限らずどのお寺さんの鬼も最近は暴れなくなりましたね。矛を持った毘沙門天が現れ鬼たちを鎮めるのですが、毘沙門天も最近鬼が大人しくなって張り合いがないなと思っているかもしれません。

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