天理市和爾赤阪比古神社のおんだ祭り

2025年2月15日撮影
和爾坐赤阪比古神社(わににいますあかさかひこじんじゃ)は天理市和爾町にある神社で毎年2月15日におんだ祭りが行われます。町名の由来となっている和爾は、古代この櫟本一体を本拠地としていた豪族の名前で、5世紀から6世紀後半にかけて大きな勢力を持っていました。

和爾坐赤阪比古神社の創建はかなり古く、927年編纂の延喜式神名帳にはすでに記載があり、東大寺二月堂の「神明帳」には和爾大明神と記されています。

社務所が神社の建物に見えなかったので聞いてみると櫟本小学校の旧校舎を移築したとのことです。

神事が終わると境内で紐を使って線引がされ神田が作られました。

こちらのおんだ祭りはご近所の方が普段着で集まってやられる長閑な雰囲気です。

牛さんの後に、鋤、マンガ、鍬などが特別な所作を行うわけでもなく神田を2周回られました。

田作りが終わって田植えが始まります。他のおんだ祭りと同じように早苗に見立てて松苗を使うのですが、その松苗にはすでに稲穂が着けられているのが特徴です。稲穂付きの苗を植えるのは不思議ですが、秋の収穫を予めお祝いするということだと思います。

祭りの後でカメラマンさんもどうぞということ縁起物の松苗を分けていただきました。お代を聞くと10円と仰る。100円ぐらい出そうかと財布を探る10円玉しかなく、申し訳ないなあと思いながら10円で松苗をいただきました。