柳生町で土用垢離の神事が行われました

2022年7月20日撮影
土用は立春・立夏・立秋・立冬の前の各18日間のことで、今年の夏の土用の入は7月20日でした。この時期は梅雨が明け気温が一気に上昇する時期で体感的に一年で一番暑く感じる季節です。
奈良市の柳生町と柳生下町では土用に土用垢離が行われます。柳生町は土用入の日に、柳生下町では土用三郎の日(土用の3日目)に行われるのが通例です。

土用にふさわしいカンカン照りとなった今年の土用の入りの日、柳生町の八坂神社で行われた土用垢離を見てきました。
2021年の土用垢離の記事はこちらから→奈良市柳生 土用の水垢離(みずこり)行事

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水垢離は午前10時、11時30分、午後1時と3回行われ、今回は3回目を見せてもらいました。
八坂神社を出て打滝川まで歩いていきます。

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行列の先頭は陰灯籠を持っていて、二番目は祝詞を腰に携えて烏帽子をかぶっておられます。

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川の中に設けられた祭壇を囲んで「ひぃー、ふー、みー、よー、いー、むー、なー、やー」と8まで数えながら磐座に竹の柄杓で川水を掛けます。

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水垢離の風景といえば空に立ち上がる白い入道雲と冷たそうな川の流れというイメージです。もっともこんな晴れた年だけじゃなく過去には大雨の年もあったようです。

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所定の回数の水が掛けられたあと神職役が祝詞をあげられて行事が終わりました。

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3回目の水垢離が滞りなく終わられた宮座の皆さんのホッとして表情が素敵でした。今年の夏も地域のみなさんが健康に暮らせそうです。