奈良市都祁白石町の水田を巡る

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2022年5月23日撮影
奈良市都祁白石町の周辺は都介野岳(つげのたけ)、野々上岳の裾野に美しい水田地帯が広がっています。田植えが終わったこの時期にのんびり水田地帯を巡ってきました。

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白石国津神社から雄神神社の方向に歩いていくと田んぼの中にこんもりとした木立が見えてきます。これは「休ん場」と呼ばれている場所で、神様が移動するときにこの場所でお休みになるということで昔から神聖不可侵な場所として守られてきています。

水田の真っ直ぐな畦道もこの場所では「休ん場」を侵さないようにコの字型に曲がっています。

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田んぼの畦道にはシロツメグサが一杯に咲いていました。

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シロツメグサは江戸時代に、オランダからのガラス器輸送時の詰め物として日本に入ってきて野生化した帰化植物で名前の由来も「詰め物」からきています。クローバーといったほうが通りが良いかも知れません。

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このあたりの畦道は田んぼへの水路もあるので幅が広いのが多いようです。シロツメグサ以外にもキショウブや大きくなったスギナなどがみっしりと群生しています。背景の大きな民家がいい雰囲気を醸し出してくれています。

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田んぼの畦をアップで撮ってみました。

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水田と民家を引き気味に撮影します。同じようなテイストの民家が並んでいると写真にしてもいい感じですね。最近はこのような集落が少なくなってきています。

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ちょっと変わった作業車が水田の道を進んでいきました。何をする作業車なんでしょうか、緑の風景の中に車体の赤が映えています。
昔々山口百恵さんが「緑の中を走り抜けてく真紅なポルシェ」と唄いました。状況が違いすぎますが同じ配色です。緑と赤は補色の関係ですのでよく目立ちます。