2021年の節分は124年ぶりに2月2日〜奈良市元興寺の節分会に行ってきました〜

2021年2月2日撮影

2021年の節分は2月2日ということで、節分が2月3日でないのは1984(昭和59)年2月4日以来で37年ぶり、2月2日になるのは1897(明治30)年以来124年ぶりのことです。節分の日がずれるのは、地球が太陽の周りを1周する時間が365.2422日と0.2422日の半端な時間があることに起因します。うるう年の修正でほとんど修正されるのですが、それでも修正しきれない差が今年のようなズレとなります。奈良のあちこちで執り行われる節分行事のほとんどは2月2日に執り行われました。

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今年は奈良市元興寺の節分会を見せてもらいました。例年なら、境内に大きな舞台が設けられ、舞台の上から年男、年女の方々による盛大な福豆まきが行われます。今年はコロナウイルス感染防止の為福豆まきは中止なりましたが、元山上千光寺の修験者による柴灯大護摩供(さいとうおおごまく)は連年通り行われました。

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元興寺さんのWEBによると

柴灯大護摩供は炎の中に不動明王を勧進し祈願を行うもので、その炎に願いを書いた護摩木を投入し焼き尽くすことで願いごとをお不動様に聞いていただきます

ということです。

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大護摩を撮っているときに不意に強い風が吹き上げて頭上から火の粉がパラパラと。マズイ!と思って着ていたダウンジャケットを見るとそら豆大の穴が3,4個あいています😢
伝統行事の写真を撮っていると護摩や、松明、とんどなど火を使う行事が多いので、いつかは上着を焦がしてしまうのですが、かなりショックです。

その日のうちにダウン用の補修シールを買って修理しました。


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大護摩の火がおさまると、護摩壇の木組みが手際良く崩されて通路が出来上がります。この通路の上を裸足で歩く火渡りが執り行われます。

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火渡りは行者だけでなく一般の方も参加できて、火渡りの順番を待つ一般の参拝客の長い列ができていました。
不動明王さまの法力で火傷することはないと言われるのですが、元来怖がりの私はいつも見ているだけです。