東大寺二月堂修二会2020 〜上七日(じょうしちにち)お松明〜

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二月堂修二会(お水取り)といえば「お松明」の名で呼ばれる大きな松明が二月堂の舞台を駆け抜けることで有名です。もともとこの松明は練行衆が二月堂に上堂する際の足元を照らす道明かりに過ぎなかったのですが、どんどん大きくなり今の形になりました。
3月1日~11日、13日、14日の松明は「あいの松明」と呼ばれ、長さ約6m、重さは60kg程度です。12日の籠松明は更に大きくて長さ8m、重さ80kgにもなるといいます。

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お松明は二月堂下の芝生や、二月堂から三月堂前の広場、少し離れた大湯屋横の第二拝観席から見ることができますが、上七日(3月1日~7日まで)は二月堂の舞台からも見ることができます。安全への配慮や行事進行の妨げにならないよう見学ルールが変更されることがありますので、その年のルールを必ず確認してください。

3月3日

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二月堂の舞台からの撮影です。すっかり暗くなった舞台の上すぐ目の前を大きな松明がかなりのスピードで走り抜けていきます。松明の炎を白飛びさせないように気を使いながら、童子さんの顔は明るく取りたい。そしてピントは童子さんに合焦して欲しい。いろいろなカメラマンの欲望が交錯します。

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以前はあまりISOを上げずに遅いシャッターで撮影して火の粉を流し気味で撮影していたのですが、最近はISOをかなり上げて高速のシャッターで炎の表情を撮ろうとしています。松明を1本撮ってはモニタで確認して、ISO,シャッター、絞りを調整して次の松明を待つ。それの繰り返しでどたばたしている間に10本の松明が終わってしまいます。

3月6日

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この日は二月堂に行くのが遅かったので芝生席からの撮影となりました。北の登廊を上がる松明です。上堂を待つ練行衆が先に登っていく練行衆に合掌している脇を大きな松明が通っていきます。

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同じ位置から90度体を回すと、二月堂の北西の角が撮影できます。先程登廊を上がった松明が二月堂舞台に上がり、北西の角で大きく回わされ火の粉が飛び散りました。
この日(3/6)は二月堂のお松明の時間に大きな月(月齢11.7日)が上がりました。

3月7日

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3月7日は上七日の最後の日です。二月堂のご本尊は十一面観音で、大きい大観音さまと小さい小観音さまがおられます。いずれも秘仏で東大寺の僧侶であろうと、だれであろうとそのお姿を見ることはできません。修二会は前半の7日間は大観音に、後半の7日間は小観音に祈りを捧げます。午後6時ごろ小観音の厨子を礼堂に運び出す小観音出御(こがんのんしゅつぎょ)が行われますが、その小観音を警護するために手向山八幡宮の宮司が二月堂に入られました。

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今日は舞台の南側からの撮影となりました。

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この位置からは、南西角で大きく回される松明の様子がよく見えます。

あっという間に上七日(じょうしちにち)が終わりました。日付が変わった深夜、観音厨子を内陣に運び入れて須弥壇正面に安置する小観音後入(ごにゅう)が行われます。