2018春日若宮おん祭〜お渡り式〜

最終更新日

2018年12月17日撮影

おん祭のお渡り式は17日の深夜に遷幸の儀で本殿からお旅所に遷られた若宮様のもとに、芸能集団や参列者が社参する行事で、平安時代からの華やかな時代装束を着た1000人規模の行列となります。12時に県庁前からスタートします。

DSC 1813

梅白枝(うめのずばえ)、祝御幣(いわいのごへい)が行列の先頭です。
DSC 1817
その後十列児(とうつらのちご)が続きます。十列児は全部で4人いて、巻纓冠(けんえいかん)に桜の造花を挿し、御旅所においては東遊(あずまあそび)を舞います。

DSC 1880
県庁前でのお渡り式の行列を見るのを早々に切り上げて場所を興福寺南大門前に移動しました。ここでは南大門交名の儀(なんだいもんきょうみょうのぎ)が行われます。大和士(やまとさむらい)の御師役が馬上で交名を読み上げます。

DSC 1885

1時頃から競馬(けいば)が行われます。一の鳥居、影向の松の先にある馬出橋(まだしのばし)から出発しお旅所前までを赤と緑の裲襠装束(りょうとうしょうぞく)姿の騎者が競い合います。この競馬の勝ち負けで左舞の蘭陵王と右舞の納曽利の順番が決められます。

DSC 1918
大名行列が続きます。大和国内の郡山藩、高取藩などが江戸時代からお渡りに加わったものです。「ヒーヨィヤナー」「ヒーヨィマカセー」「ヤッコラサノサー」と勇ましい掛け声をかけて行列が進みます。

DSC 1995
おん祭の流鏑馬は稚児による流鏑馬です。3人の稚児が一の的より三の的まで順次的を射抜いて行き、矢が的に当たるたびに大きな拍手と歓声が上がります。