天理市大和神社(おおやまとじんじゃ)のちゃんちゃん祭り2025

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2025年4月1日撮影
天理市大和神社のちゃんちゃん祭は毎年3月23日の宮入から始まり、4月1日の午前に例祭の神事があり、午後には神社から中山町の御旅所まで約200名の氏子たちの長い行列からなるお渡りが行われます。
「祭り始めはちゃんちゃん祭り、祭り納めはおん祭」と謡われたお祭りで本格的な春の到来を祝うお祭りです。

過去の投稿(2024/04)→天理市大和(おおやまと)神社のちゃんちゃん祭り2024
過去の投稿(2023/04)→天理市大和神社のちゃんちゃん祭り2023
過去の投稿(2018/04)→天理市大和(おおやまと)神社のちゃんちゃん祭り

神社の一の鳥居を出た一行は町内の上街道(かみかいどう)を南下し、途中のお休み所で神事を行いながらゆっくりとしたペースで中山町の御旅所を目指します。国道をわたり御旅所近くの坂道が写真撮影のスポットとなっており、大勢のカメラマンがお渡り行列がやってくるのを待っています。

お渡りの行列の先頭が鳴らす鉦(かね)の音が「ちゃんちゃん」と聞こえることから「ちゃんちゃん祭り」と言われています。

猿田彦神、馬に乗った武者、神馬などに2基の御輿が続きます。この神輿の担ぎ手は天理大の学生さんです。

お渡りの一行が御旅所につくと氏子たちは大字ごとに座をつくり食事と宴が催されます。

神輿の前で龍の口舞や翁の舞が行われました。龍の口舞では二人の子どもが龍頭を持って境内をぐるぐると回ります。

翁の舞は翁役が農耕の所作を演じたのち、氏子たちが円陣を組んで手に持った樫の葉を「オーミタラシノカミ ワー」と掛け声とともに頭上高く投げ上げます。どちらの舞も農耕にに必要な降雨を祈る意味があります。

全ての参拝が完了するとチマキ撒きが行われ、大和神社へ還御となります。

お渡りの一行は往路と同じ道をたどり大和神社に還り神輿の神霊を社に戻す儀式が行われます。