プロジェクトゴールの延長線を合わせる

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Bicycle & Jogger with child ride along the bike path
Bicycle & Jogger with child ride along the bike path / ShebleyCL

プロジェクトを成功させるためには最初にゴールをしっかり定義することが重要です。さすがに、プロジェクトのゴールを決めずに走りだすほどひどいマネジメントは少なくなりましたが、更にマネージャーに気にしてほしいことは、プロジェクトゴールがその延長線上にビジネスゴールと方向性が合っていることを確認することです。

プロジェクトゴールがビジネスゴールと食い違っていると、プロジェクトの目的を何回も何回もあちこちで説明するハメになり、その説明に納得性が無いとトップマネジメントや関係部署の支援が得られなくなります。そして、メンバーがプロジェクトの目的に疑問を持ちはじめると全力で走れなくなります。プロジェクトマネージャーはとてもは厄介なマネジメントを強いられることになります。

もう一つ、マネージャーが配慮したいことは、プロジェクトゴールとプロジェクトメンバーの個人の期待が合っているかということです。プロジェクトに参加するメンバーはいろいろな期待を持っています。例えば、このプロジェクトでスキルアップをしたい、いい人間関係の中で自分が成長したい、ハードに働いてポジションを上げたい、効率的に働いて定時退社したい、、などなど。

メンバーが自分が期待することがこのプロジェクトでは得られそうもないと感じると、意欲が低下して、チームのパフォーマンスが落ちてきます。ひどくなると、ついにはガス欠がおこりプロジェクトが動かなくなる場合もあります。

これを防止する方法としては、プロジェクトの最初のミーティングでメンバーの自己紹介の時に「私がこのプロジェクトに参加して期待すること」を発表してもらうことです。期待を発表することで、自分の期待とプロジェクトのゴールを同じ向きに合わせようとしてくれます。また、チームメンバーが互いの期待していることを知っていれば、プロジェクトのさまざまな場面でできるだけ個人の期待に沿うように見えない力が働きます。