平群町椣原の勧請縄掛け

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2025年1月12日撮影

平群町椣原(へぐりちょうしではら)で行われた勧請縄掛けを見てきました。この勧請縄掛けは龍神信仰と結びつき、1000年以上続いている伝統行事です。集落の疫病退散、身体健全、子孫繁栄、五穀豊穣を祈願して、毎年1月3日に行われていたのですが最近は1月第2日曜日に実施するように変更されました。

金勝寺の境内では勧請縄を巻いて「祝(い)おたれ、祝おたれ」と声をかけながら、うつ伏せの人の上を転がす儀式が行われていました。

本堂前に勧請縄を担ぎ上げて奉納されます。

勧請縄をお寺の近くの綱掛け場に運びます。綱掛け場の近くから近鉄電車の踏切を入り線路横を歩いていきます。

線路のすぐ横に勧請縄が架けられます。電車との接触事故が起こらないように(おそらく)近鉄の職員さんが電車の接近を知らせてくれます。

意外と近くを近鉄電車が走り抜けていきました。

このアングルで見ると竜田川の鉄橋に並行して勧請縄が架けられていることがよくわかります。川からやってくる悪しきものから集落を守っているのでしょう。

写真では判りにくいのですが、綱は雄綱と雌綱があり、雄綱には男性のシンボルと二つの「龍の足」が下げられ、先端の御幣(紙)は水面に着くようにかけ渡されます。