河合町廣瀬大社の砂かけ祭り

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2024年2月11日撮影
奈良県北葛城郡河合町の廣瀬大社の砂かけ祭りに行ってきました。奈良の奇祭巡り、今年3件目です。
砂かけ祭りは本来は五穀豊穣を祈るおんだ祭り、お田植え祭りであって、実際の稲作りの所作を祭事として行い今年の豊作を予祝するという内容は他所で行われているおんだ祭りと同じです。稲作りに必要な雨がたくさん降るようにとの願いで、雨に見立てた砂を参拝者と田人、牛役が激しく掛け合うところから砂かけ祭りと呼ばれています。

境内に青竹をが4本立てられ、注連縄を張り巡らして神田が作られています。参拝者たちは服装からちょっとテンションが違っていて、雨合羽と帽子にマスク、目はゴーグルで保護しています。カメラマンたちは厳重にカメラをカバーで覆っています。

神事が始まると太鼓の合図で田人が出て田植えの所作をした後、いきなり持っていた鋤を使って参拝者に砂を掛けます。

かける砂の量が半端じゃなく全く遠慮とか手加減というものがありません。ドッカンドッカン砂を掛けまくります。参拝者も黙って掛けられるわけじゃなく足元の砂で団子を作って田男に反撃します。

砂かけは神田の中だけだと思っていたけど予想が甘く、田男たちは注連縄から外に出て場外からも砂をかけてきます。参拝者は予期せぬ左右や背後からも砂を浴びせられれます。

太鼓の合図で1ラウンドが終了し、次の神事に移ります。田の畦を切って、土を起こして、耕して、均して、、という田作りの所作があってその所作ごとに砂かけが行われます。この牛さんも所定の所作が終わると牛の面を外して田男と同じ様に砂をかけます。砂かけは全部で8回行われます。

アンパンマンが砂をかける田男に敢然と立ち向かいます。

ほとんど真上から大量の砂が降ってきます。

最後に早乙女が登場し田植えを行ってお祭りは終了しました。砂の掛け合いが盛んであるほどこの年はよく雨が降り豊作となり、降り注ぐ砂にかかると厄除けになると伝えられています。今年は大豊作で健康に暮らせそうです。

【memo】
雨合羽上下、ゴーグル、マスク、耳栓、首元はタオルを巻く、使っていない古いカメラ、透明ビニル袋でカバー、レンズプロテクター、
ライブビューで撮影、終わったらブロアーで砂を吹き飛ばす。