吉野山の桜を急いで見に行く〜今年は下千本から上千本まで一気に咲きそろい〜

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4月5日撮影

吉野山の桜が下千本から中、上千本まで満開らしいです。
例年ですと吉野山の桜は最初に4月初旬ころ下千本の桜が咲き始め、そこから上千本までを10日ほどかけて山を登るように開花して行きます。他の地域の桜の開花状況や天候などを見ながら「さて今年はいつ頃吉野山に登ろうか?」と考えるのが恒例でした。今年の桜は一気に咲き始めたようで、「いつ行こうか」なんて考える間もなく急き立てられるように吉野山に行くことになりました。

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吉野山観光車道を登り如意輪寺駐車場を過ぎると山腹をたどる道が谷筋に沿って道が大きく曲がります。
このカーブで山上を見上がると斜面いっぱいに広がった上千本の桜を見渡すことができます。この場所からはまるで桜の瀑布の底にいるように見えるので「滝桜」と呼ばれています。毎年吉野山へは観光車道で登りますので、この滝桜を撮ることから吉野山の桜撮影が始まります。

つぎに上千本の花矢倉まで登っていきます。花矢倉は人気の撮影スポットである上に、周辺の道が狭いのでできるだけ混雑していない朝の時間帯に行きたいものです。中千本から見た時に上千本あたりに雲が出てたので雲海に浮かぶ吉野山の桜を期待したのですが、花矢倉まで上がってみると上千本全体が雲に包まれて下界が全く見えません。

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いくら待っても雲が晴れる気配がないので花矢倉を離れ金峰神社から義経の隠れ塔を目指しました。隠れ塔のあたりは杉の木立ばかりで桜は無いのですが、さすがにハイシーズンですので普段はあまり人がいないかくれ塔にも観光客が来ていました。霧?雲?が幸いして神秘的な雰囲気に包まれていました。

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まだ雲が晴れてこないので、西行庵まで足を伸ばしました。さすがに奥千本までくると桜は咲いていません。それでもたくさんのハイカーが西行庵をめざして歩いており、庵に続く山道でハイカーの渋滞が発生していました。桜の花が咲いていない西行庵にこれだけの観光客がやってくることに驚きます。

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再び上千本に戻った頃にはすっかり雲は消えて晴天となっています。上千本から満開の桜越しに大パノラマが広がります。

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朝の10時を過ぎると観光客が押し寄せてきます。上千本から、中千本、下千本の主要な道路は花見客で大混雑して普通に歩けません。吉水神社からの定番スポットだけ撮影してそくさくと才谷方面に脱出しました。

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勝手神社から1Kmほど行くと鎌倉時代の武将村上義隆の墓があります。ここの桜もきれいなのですが訪れる人はほとんどいません。今日初めてゆっくり桜を見ることができました。