プロなら自分の能力以上のコミットをしない

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Just Put It On Top
Just Put It On Top / Focx Photography

あなたの上司、そして上司の上司、プロジェクトオーナーやステークホルダー、みんながみんなあなたがすばらしいスピードで沢山のアウトプットを作り出すことを期待しています。 でも、あなたの能力には必ずどこかに限界があります。

あなた自身はその限界がどこにあるかははっきりと示すことはできないでしょうし、あなたの上司は、あなた以上にあなたの限界がどこにあるのかは見えてはいません。そして残念な話なのですが、その限界がはっきり見えない限り、誰しもが遅い仕事より早い仕事、少ないアウトプットより多いアウトプットのほうがいいと思ってしまうので、組織も個人も自らに過大な負担をかけてしまうのです。

その限界がはっきりわからないまま、物理的に可能な範囲を越えてたくさんの仕事をコミットしたら、どうやってそれを遂行すればいいのでしょうか。短い期間であればなんとかがんばれるかも知れません、深夜残業や休日出勤などをしてやり遂げることができるかもしれません。でも長い期間になるとそんなに長い間頑張り続けることはできません。最終的には何かを捨てなければならなくなります。

一般的には、最初は仕事の品質が捨てられます、続いてあなたの気力が無くなり、最後にはあなたの健康が失われることになります。 上司にとって、知らぬ間に品質を捨てられてしまうことは望んでいた結果では無いはずです。ましてや、部下が気力や健康を失うまで仕事に埋没するなんてゆめゆめ思っていません。

能力の限界を超えた仕事を依頼されていると感じた時は、怖がらずに上司とコミュニケーションを取って下さい。自分でも知ることができない能力の限界についての話なのでちょっとタフな話にはなりますが、どれくらいまでならできるのかを(できたら数字を使って)説明しましょう。

自分の能力をはるかに超過した仕事をプレッシャーに負けて引き受けるのはプロフェッショナルの仕事のやり方ではありません。今の仕事をプロとしてやっていくのなら、現時点での自分の能力の限界値を知っていなければなりませんし、それを分かりやすく相手に説明できなければなりません。
「できないことはコミットしない、そしてコミットしたなら必ず達成する」かなりシンプルな話だと思います。