科学的なマネジメント方法を知っているはずなのに

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IMG_3643 / {Guerrilla Futures | Jason Tester}

大幅に遅延しているプロジェクトの現状説明に参加しました。説明を聞き終えた時「わかったか?」と問われても、「ほとんどわからない」としか答えられません。情緒的な言葉での説明が多くて、データで現状を説明するという場面が少なすぎるのです。

リーダーが「いまはこんな状況で厳しいけどがんばります」と言って、みんながそれを聞いて「厳しそうだけど頑張ってくれているんだな」となんとなく納得するという感じです。基本的にデータを使って科学的にプロジェクトをマネジメントするということが不得意なのだろうと思います。

このような場面で望ましいのは、再計画されたWBSが見える場所に明示されており、いままで消化したタスクと未消化のタスク、そして消化率の進捗チャートでもあれば、残っている課題が誰の目にも明らかになるのに。
スケジュール計画の作り方とかWBSは知識として知っているだろうが、実際のテーママネジメントの中でうまく活用する方法を知らないのだろうと思います。

スケジュールやWBSを作るのは時間がかかるので、そんな時間があるのなら手を動かしてモノを作ったほうが手っ取り早いだろうという発想かもしれません。スケジュールやWBSを作らなくても通用するような、ゆるい競争の世界で食っていけるならそれで問題起こらないのですが、今はそんなゆるい状況ではないと思います。