プリントをチェックするには色評価用の照明を。パナソニックの色評価用蛍光灯リアルクスを買った。

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プリントされた写真の見え方は照明器具の光色で大きく変化するので、写真をチェックするときは物体の色が正しく見える光源を選ぶことが大切です。

選択のポイントは色温度は5000ケルビン、色の見え方を表す平均演色評価数Raはできるだけ100に近いものを選ぶことです。その条件を満たす光源はかなり選択肢が少なくて、色彩評価用蛍光灯を選ぶか色評価用に特別に調整されたLED光源を選ぶこととなります。

新規に買うなら山田照明のZライト

個人の環境で部屋全体をそのような色評価用光源で照明するのは現実的ではありませんので、デスクスタンドを使って局所的に照らします。最近はプロユースのデスクスタンドが激減しており、新たにデスクスタンドを購入するとなると山田照明(株)のZライトのシリーズから以下の選択しかないようです。

  • 蛍光灯ならZ-208を購入して、別途色温度5,000Kの色評価用蛍光ランプを装着するか
  • LED光源のZ-LIGHT Z-80PRO Bを選ぶ(EIZOのLEDスタンドZ-80pro-EIZOはこれと同じ機種だと思います)

LEDは発光効率が高いので電気料金が蛍光灯より安くなり、製品寿命も長いのですが、私の使用状況ではそんなに長時間使うことはないので価格の安い蛍光灯(Z-208)を買うことにしました。蛍光灯はパナソニックの20W昼白色リアルクス(5000ケルビン,Ra99)を選びました。

じつはものすごく値上がり中

じつはこのデスクライト、2017年/5月頃は¥8,000程度で販売されていましたが、8月には¥9800、そして9月には¥13,000とあれよあれよという間に価格が跳ね上がりました。LEDのZ-80PRO Bはずっと¥24,000ぐらいで安定しています。
だれかが、数少ない色彩評価用として使える蛍光灯スタンドということで買い占めでもしているのじゃないかと邪推してしまいます。もっと早く買っておけば良かった。

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デスクスタンドのほとんどは光源が蛍光灯からLEDに置き換わって、色評価用蛍光灯を装着できるデスクスタンドは絶滅が危惧されるカテゴリーです。
このような代替の効かない製品を長いあいだ供給してくれているメーカにはほんと感謝します。

Amazonでの取り扱いが終了していました -2017.12.30-

この記事を投稿してから3ヶ月が経過して、再びamazonでZ-208を探したのですが取り扱いがされていませんでした。
残念ですが時代の趨勢で20W蛍光灯のスタンドを生産終了したのでしょうか。色彩評価用の電気スタンドとしては現行機種ではLED光源の山田照明のZ-LIGHT Z-80PROIIBかEIZOのEIZO Z-80pro-EIZOを選ぶ事になります。仕様をみるとRaが97,色温度が5000K,光束が815lmですので性能は全く心配ありませんね。