和歌山県かつらぎ町平地区〜串柿の里を訪ねて〜

2020年11月22日撮影

五條市の大澤寺の撮影が早く終わったので、和歌山まで足を伸ばしてかつらぎ町へ行きました。かつらぎ町から大阪府和泉市につながるR480の道沿いに、柿の栽培と串柿の生産が盛んな東谷、平、滝、広口地区があります。四つの地区を総称して四郷(しごう)といいますが、串柿の里 四郷として知られています。11月上旬から中旬が見頃ということです。

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R480から東に入り坂道を登ると最初の集落の平地区につきます。こうやって見るとR480からかなり高いところに上がってきたようです。

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集落の中の道を歩いていくと、各家、各家で串柿が作られて庭先や道路脇で干されています。この干し柿は正月のお飾り用として出荷されるので11月が最盛期です。

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集落のどこを歩いても柿が干されていて、その柿の量に圧倒されます。

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串柿は一本の串にきっちり10個の柿が刺されてます。いつもニコ(2個)ニコ(2個)、仲睦(6つ)まじく、ともに白髪の生えるまでという思いが込められているようです。

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作業中の農家の人がおられたのでお話を聞いてみました。
「10月からこっちは柿中心の生活になってしまうなぁ」「昔は収穫の時期には、家族、兄弟、親戚、知人みんなが集まって収穫したものだ。今は、人が少なく集めることができないので、収穫の時は人を雇ってるんや」「柿を干してはもんで、干してはもんで、粉ぉふいてくるまで何回もくりかえすんや」
馴れた作業なんでしょうか、お話をしてくれている間も作業の手は止まっていません。にこやかなお顔でいろいろなことを教えてくれました。ありがとうございました。