東大寺の夜に舞う大仏ホタル

2020年6月3日撮影

6月に入ってホタル撮影シーズンの幕が開きました。私のホタル撮影は毎年東大寺の大仏ホタルから始まります。
大仏蛍は年々評判となり、ホタル観察の人が徐々に増えてきていますが、まだまだこのような駅近の歩いて行ける場所でホタルが見れることをご存じない人もおられます。気軽にホタルを鑑賞したい方におすすめの穴場スポットです。

過去の大仏ホタルの記事はこちらから→

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ホタルがたくさん生息しているのは、東大寺大仏殿の裏から二月堂に上がる裏参道の途中の右手、大湯屋の付近です。ホタルが飛び始めるのは午後7時30分ごろから、東大寺の鐘がなる8時頃にはたくさんのホタルが飛び交います。
まだ明るいうちに大湯屋の周りを下見をしておくのがいいでしょう。そして二月堂まで上がって、二月堂の舞台から夕日に照らされた奈良の街並みをぜひ展望しましょう。

大仏ホタル2020

夕日を眺めてから、裏参道を下り大湯屋に戻ります。周囲が暗くなってくると草むらに潜んでいたホタルがゆらりと飛び始めます。まだシーズン初めですが意外とたくさんのホタルが見れています。

草むらの中に鹿の姿が見えます。ここまで暗くなるとたいていの鹿はねぐらに帰ってしまうのですが、この鹿はお腹をすかせていたのでしょう。暗くなってからもいつまでも食べ続けていました。ホタルを撮影するときは背景を何にしようかといつも考えるのですが、鹿を背景にホタルを撮影できるのがいかにも奈良らしいといえます。

大仏ホタル講堂跡 2

大湯屋の大仏ホタルを十分堪能したので、参道をさらにおりて大仏殿の裏(北側)の講堂跡に移動しました。ここもホタルが鑑賞できる場所です。
大湯屋は足元が整備されていて安全ですが、講堂後は地面の凹凸が見えにくて転んでしまう恐れがあります。
でも、ホタルを撮影している人がいるかも知れませんので、懐中電灯で照らすのはトラブルになるかもしれません。気をつけてゆっくり歩いてください。