スーパーなプロジェクトマネージャーが現れたら

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dc heroes vs villains
dc heroes vs villains / RyC – Behind The Lens

「たしかにこのプロジェクトはひどい状況だ。でもスーパーなマネージャーが現れてこのプロジェクトを指揮してくれたら必ずこの苦境を抜けだすことができるはずだ。」もし、こんな考えが頭をよぎるなら残念ですがその願いは叶えられないと思って下さい。
すぐれたプロジェクトマネージャーが自分たちの周りをヒマそうにフラフラさまよっている事はありませんし、他の重要プロジェクトから優秀なプロジェクトマネージャーを引っこ抜いてまでこのプロジェクトを立てなおそうと経営層は考えていないでしょう。もし、このプロジェクトが経営的にそれほど重大なら、はじめから優秀なプロジェクトマネージャーをアサインするというものです。

「なんとかこの苦境を脱出すれば、すぐれたプロジェクトマネージャーのアドバイスをもらえる。」まったく論理が逆なんですが、この方が現実に近い話です。どんな優秀なプロジェクトマネージャーでも、いまプロジェクトが抱え込んでいる問題をそのまま投げられても問題解決できるわけではありません。

優秀なプロジェクトマネージャーは沈没しそうなプロジェクトの問題を整理し解決策を導くための十分な時間は持ち合わせていません。しかし、彼は課題解決のプロフェッショナルなのです。
あなたがプロジェクトの問題を分析整理し、解決すべき課題を定義し、それを前向きな相談として持ちかけさえすれば、ピンポイントで役に立つアドバイスをもらうことができるでしょう。

プロジェクトが苦境であるというのは、現状の問題が混沌として複雑に交錯しており解決の方向が見えていない状態です。あなたが自ら解決の方向を定めることさえできればすでに半分苦境から抜け出せています。残りの半分は課題解決のプロフェッショナルに相談しましょう。