五條市西吉野の賀名生梅林へ

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2025年3月29日撮影

3月は東大寺二月堂のお水取り、薬師寺の花会式の撮影に出かけている日が多く、季節の花を撮影する比重が少なくなっています。雨が降った後の霧や雲海を背景に梅をとりたいと思いながらも、早く行かないと梅の季節が終わってしまうなと焦りながら天気予報を眺めています。

いつまで経っても雨が降る気配を見せてくれないのでしびれを切らせて五條市西吉野の賀名生梅林までやってきました。
賀名生は奈良県では月ヶ瀬、広橋に並ぶ大きな梅林で山に沿って約30haの梅林に2万本もの梅が栽培されています。
駐車場からカメラと三脚を担いでゆっくり徒歩で梅林を巡ることにしました。梅の花のピークを過ぎているためか土曜日というのに観光客は少なめです。

このあたりが最も標高が高い西の千本付近です。眼下に視界が広がりあちこちに梅が望むことができます。向かいに見えるのは天川あたりの山々と、遠くには釈迦ヶ岳なのでしょうか。この山々が雲海に浮かんでいたり霧に包まれている風景を期待してはいるのですが、なかなか出会うことができません。

山の斜面に梅の木が植えられていて、その合間に民家が点在しています。梅の実の収穫はこの急勾配の斜面で行われるのでしょうが大変なお仕事だなと想像します。

畑仕事のお母さんを撮らせていただきました。

このピンクの花は梅とは樹形がちがうので啓翁桜のようです。観光客が少なかった梅林でしたが花たちが真っ盛りに咲き誇っていて華やかに春を祝っているかのようでした。

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