薬師寺 花会式2025 〜柴燈大護摩 社参〜
2025年3月25日撮影
東大寺のお水取りが終わり、お水取りロスを感じる間もなく薬師寺の修二会花会式が始まります。お水取りが終わってからまだ10日しか経っていないのですが春らしい温かな空気に入れ替わり境内の桜も花を付けています。
東大寺のお水取りは「春を呼ぶ行事」と呼ばれているのに対して、薬師寺の花会式は「春を告げる行事」と呼ばれます。まさに奈良に春が訪れました。
過去の投稿(2024/03)→薬師寺 花会式2024 〜社参 初夜上堂〜
過去の投稿(2023/03)→薬師寺 花会式2023 〜社参 初夜上堂〜
初日の法要に先立ち午後1時ごろから、薬師寺修験咒師本部による柴燈大護摩と火渉り式が不動堂前で行われました。
護摩壇に火が放たれると周囲は大きな炎と熱気で炙られます。修験者の方々が「無病息災」「交通安全」など参拝者の願いを記した護摩木を炎の中に投げ入れて祈禱を行います。
護摩火が弱まると、組んであった護摩壇を崩して長い竹竿を使って火を鎮め、燃え残りの炭を均して火渡り式の道を作ります。火渡り式では修験者に続いて練行衆の方々そして参拝者が裸足で渡って行きました。
柴燈大護摩が終わると花会式の無事を祈願する社参が行われました。練行衆らは、鎮守の休ケ岡八幡宮に参拝しおはらいを受けます。
花会式の大導師を務める加藤朝胤管主が神殿に玉串を捧げ、練行衆が般若心経を唱え本行の無事を祈りました。この後午後7時ごろからは金堂で「初夜」の行が始まります。
0